【パプアニューギニア・トゥフィ】歩くサメ・エポレットシャークに出会う

私がパプアニューギニア推しの理由

Q どこの海が面白かったですか?

ダイバーによく聞かれる質問です。その方の好みやレベルによってアドバイスさせていただくのですが、私と趣味趣向が似ている方へはたいてい、以下のように答えます。

A パプアニューギニア!

誤解のないよう最初にお伝えしますが、どの海もそれぞれ違う魅力があります。
ただ、私の中の優先順位は「大物遭遇率」。ワクワクの冒険ダイビングが大好きです。
次に「未知との遭遇」。そのエリアでしか見られない固有種が見たい。それがヘンテコであればヘンテコであるほど興奮します😁
さらに、透明度の高さ、サンゴの美しさが加わればパーフェクト!
PNGの海は、以上の全てを満たしている海なんです。

私が初めてパプアニューギニア(以下、PNG)訪れたのは2006年。それまではとても遠いイメージでしたが、直行便で成田から首都ポートモレスビーまでは約6時間半。オーストラリアのケアンズよりも手前なのです。意外と近い!それも大きなおすすめポイントです。
PNGにはダイビングで有名なエリアはいくつもありますが、私が訪れたのはトゥフィ。2度訪問し、トゥフィだけで約30本潜っています。

ポートモレスビーからプロペラ機でトゥフィへ。眼下にはフィヨルドの海岸線が広がっています

トゥフィはPNGの首都・ポートもレスビーから国内線で50分、緑に覆われたギザギザの海岸線(フィヨルド)にあります。
いわゆる「陸の孤島」ですが、そこに建つ唯一のリゾート「トゥフィリゾート」がめちゃめちゃ快適で、食事もおいしく、ダイビングサービスも併設されています。まずはトゥフィの海を紹介します!


サンゴ礁の美しさは世界随一

トゥフィを代表するポイントはアウターリーフに点在し、隠れ根(ボミー)を潜るスタイルです。隠れ根とは水面下に隠れている岩礁のこと。岩礁のトップは水深6mぐらいにあり、サンゴがビッシリ息づいています。

蛍光グリーンに輝くキャべツコーラル畑に感動

「ハネムーン」と名付けられたポイントには蛍光グリーンに輝くキャベツコーラルの大群生! こんなサンゴ礁は見たことありません。流れも少なく、静かなサンゴ礁の中を漂っていると花畑を歩いているような錯覚を覚えます。サンゴ礁の住人、ハナダイやスズメダイが彩を添えてとてもフォトジェニック。


「歩くサメ」「元祖ニモ」などなどスターフィッシュが続々

トゥフィの海では不思議な生き物がたくさん見られます。その代表が「歩くサメ」として世界的に有名なエポレットシャークの仲間。胸ビレと腹ビレを使って4足歩行のように移動します。サメといってもテンジクザメ科の大人しいサメで、浅瀬のサンゴの下などに隠れています。

8種いると言われているエポレットシャークは、ニューギニア周辺やオーストラリア北部など限られたエリアでしか生息しないレア種なのですが、中でもトゥフィで見られる「ミッシェルエポレット(Hemiscyllium michaeli)」はPNGでしか確認されたことがない激レア種! 2010年にオーストラリアの魚類学者によって新種記載されたばかりなんです。

現地のダイビングガイドさんは地元の方ですが、日本人の見たい生きものをよくご存知です。しかも目がいい! 激レアのミッシェルエポレットも、サンゴの下に潜んでいたにもかかわらずドンピシャで案内してくれました。

激レア、ミッシェルエポレット!

さらに、ディズニー映画「ファインディング・ニモ」のモデルとなったクマノミ「イースタンクラウンアネモネフィッシュ」がトゥフィで見られるんです! (よく「カクレクマノミ」=「ニモ」と表現されることがありますが、厳密には違います)。こちらのイースタンクラウンアネモネフィッシュ、PNGやオーストラリアが生息域で、トゥフィではなんとハウスリーフ(ビーチポイント)でも見られちゃいます!

「ファインディング・ニモ」のモデルとなったイースタンクラウンアネモネフィッシュ

トゥフィの名物といえばレッドピンジャロスナッパー。水中では黒く見えますが、ライトを当てると真っ赤なんです。日本人ダイバーの間では通称「赤玉」と言われています。(私のカメラではストロボの光量が足りず、一部しか赤く映らないのですが・・・プロが撮影した写真は見事に「赤玉」です)。この群れにも感動します。


グレートハンマーヘッドシャークを初めて見たのがトゥフィの海です。2度の訪問で、2度とも会っているので私の中では遭遇率は100%! トゥフィはサメの種類も豊富です。

このとき会ったグレートハンマーヘッドシャークは白っぽい個体でした

さらにさらに、トゥフィはフォトジェニックなシーンで溢れています。訪れる際には水中カメラ&ビデオは必携です!

ツバメウオが巨大な球体を作って群れ泳いでいました
日本では見られないカニハゼ。背ビレに眼状の斑点を持ち、カニの目に擬態して大きな魚からの攻撃から身を守っています
美しいサンゴ、群れ、サメ、ユニークなマクロ生物、個性的なダイビングポイントが目白押し


「トゥフィリゾート」に滞在するゲストの60%がダイバーです。世界中からカメラを携えたダイバーが集まり、思い思いに海を楽しんでいる大人のリゾートです(リゾートの紹介は追って)。
1日の流れは、午前2ダイブ、リゾートに戻ってランチの後1〜2ダイブ、というのが一般的。私は1度に5日滞在し、1日3〜4本のペースで潜っていました。リゾートから港まで歩ける距離なのでダイビングに集中できるんです。
ボートポイントは広範囲に点在し所要時間はボートで20〜40分。ハウスリーフ(ビーチエントリー)ではセルフダイビングが無制限で楽しめ、イースタンクラウンアネモネフィッシュやニシキテグリ、ウミウシなどのマクロ生物も次々見つかります。ニシキテグリの求愛シーンを狙ったサンセットダイブやナイトダイビングも可能です。
透明度がよく、フォトジェニックなシーンが連続するトゥフィ。水中写真やムービーの撮影に集中したいというカメラ派ダイバーにオススメの海です!


>>リゾートの様子は改めてご紹介します!

DIVING INFORMATION

 
シーズナリティ ダイビングは通年可能。5〜10月が乾期、11〜4月が雨期。雨期といっても1日中雨が降り続くわけではない。7〜9月は貿易風の影響で外洋に出られない日が多いが、ハウスリーフやフィヨルドでのダイビングから問題ない。
水温 26〜28℃
ダイビングスタイル 主要なダイビングポイントはアウトリーフに点在し、隠れ根に潜るスタイル。ほかにも、複雑に入り組んだ湾内に潜る「フィヨルドダイブ」、ビーチエントリーの「ハウスリーフ」と、ダイビングポイントは3つのバリエーションがある。
ダイビングサービス トゥフィリゾートに併設されたダイビングサービスを利用、ホテルから歩いて数分に港がある。フル機材レンタルも可能。