【メキシコ 】アシカと泳げるチャンスは通年! 野生の宝庫 ロスカボスへ
Table of Contents
好きな国はどこですか?
よく聞かれる質問です。どの国も魅力があって絞り切れませんが、ワイルドな自然、ラテンの明るい音楽と笑顔、リゾート、文化、食、歴史、そしてテキーラの原産国(!)など、ワクワクする情熱的な魅力に溢れていることから大好きな国の1つは
メキシコです。
メキシコ はダイビングサイトとしても人気で、アシカと泳げる「ラパス」やセノーテがある「カンクン」が有名ですが、今回ご紹介したいのはロスカボス。
上の地図で一目瞭然ですが、ロスカボスは1126kmにも及ぶ巨大なカリフォルニア湾の最南端にあります。
「カリフォルニア湾の島々と自然保護区群」は、豊かな自然の中で育まれる独特の生態系が評価され、2005年に世界自然遺産に登録されています。
世界遺産の湾の最南端に位置する海ですから、どういう景色が見られるのだろう? 長年憧れ、妄想を膨らませてきましたが、実際は・・・
想像をはるかに超えてました!
まずは私が撮影しても自然写真家みたいな写真が簡単に撮れちゃう所だよ!ということをお伝えしたいと思います☟(ここで紹介する写真は、空撮以外すべて私が撮影したもです)
モデル立ちのカリフォルニアアシカ。撮られいるのが完全に分かっているようで、微動だにせずこのキメ顔(笑)。フォトジェニックなシーンに溢れています
褐色の大地と紺碧の海、コントラストがとても美しく、そこにクジラが現れて・・・他では撮れないドラマティックな写真が撮影できます。私も夢中になって連写!
海辺のリゾートはどこもゆったり。さすが、世界のセレブが愛するリゾート地(写真は ル・ブラン・スパ・リゾート ロスカボス)
ロスカボスってどこにある?
成田からメキシコ・シティを経由してロスカボスへ。所要時間は約13時間。
漠然と遠い場所だと思っていましたが、昼に発って同日の夕方には到着しました(時差は15時間ありますが)。LA経由でアクセスする方法もあります。
空港からホテルに向かう車中、サボテンが無数に林立する褐色の大地と、海辺に連立する5スターのゴージャスなホテルに目を奪われます。どのホテルも大自然をたっぷり堪能できるよう設計されていてとっても優雅。ハリウッドスターやメジャーリーガーもお忍びでリピートする特別な魅力を持つ大人のリゾート地です。
ロスカボスは、2つの街「カボ サン ルーカス」と「サン ホセ デル カボ」を結ぶ海岸エリアの総称です。マリンアクティビティの拠点となるのはマリーナのある「カボ サン ルーカス」のほう。
カボ サン ルーカスのマリーナは、カジキやマグロなど大物を狙う釣り愛好家で賑わい、ダイビングやスノーケリング、ホエールウォッチングのボートもここかから出港します。
カボ サン ルーカスで
アシカとダイビング
空撮を見るとわかりやすいのですが、マリーナからダイビングスポットまではとても近いんです。ボートでわずか数分。
手前がコルテス海で向こう側が太平洋という、2つの海が繋がる特別な場所でもあります。
「LAND’S END(地の果て)」と名付けられた岬。アーチ型の巨大な岩「エル・アルコ」やダイビングポイントもここにあります
私は以前、ラパスを訪れたこともあります。アシカと泳いで、モブラの大群に会い、無人島キャンプで星空を見ながらテキーラで乾杯したり・・・ホントに素敵な体験ばかりで、それ以来メキシコが大好きになりました。
その時お世話になったダイビングガイドから「ロスカボスでもアシカが見られる」と聞き、いつか訪れたい憧れの海となったのです。
利用したダイビングサービスは日本語ペラペラのオーナー・オスカルさん率いる「カボ・ディープ・ブルー」です。
当日の朝、ショップで手続きをしていると「15年前に東京でいっしょに飲んだよね?横浜に住んでいる人」といきなりオスカルさんが日本語で声をかけてくれました。え〜!?
(帰国後に確認したところオスカルさんと15年前にお会いしたというメモを発見し記憶が蘇りました。知人を介して東京の某ダイビングイベントでお会い&飲み会をしていたんです。しかも私の住んでいる場所まで覚えてくださっていて・・・スゴイ記憶力! オスカルさんは日本での留学経験があり、奥さんは日本人。「世界の果てまでイッテQ!」にオーシャンズ金子さんと出演されたこともあります。wow!)
こんな遠い異国の地で、日本語ペラペラのダイビングガイドの存在はホント心強いです。
ダイビングポイントは湾内に5か所、いずれもボートで5〜10分のところにあります。私が潜ったのは1日のみ。案内して頂いたのはメインのダイビングポイント「LAND’S END(地の果て)」です。
ダイビングポイントに到着すると岩の上でたくさんのカリフォルニアアシカが休んでいるじゃないですか!水中はどうなっているんだろう?ワクワク
エントリーしてすぐにアシカが迎えてくれました。感動!
ダイビングポイントまでは、マリーナからボートで5分
めちゃ近い!
ラパスでアシカポイントまでは1時間半かかったことを思うと激近です。静かな湾内、船酔いの心配もありません。初心者でも気軽にダイビングが楽しめると思います。さっそくエントリーすると・・・アシカが3匹目の前に現れ、玉になって遊んでいました。
こんなに簡単に会えちゃうの?
ラパスのようにアシカの子供が甘噛みしてくることはないですが、ダイバーの周りをグルグル泳いだりカメラを覗き込んだり、目をクリクリさせながら近づいてきます。かわいい〜♡
アシカのコロニーの真下に潜るスタイルだから、よっぽどタイミングが悪くない限りアシカには出会えるそうです。しかもチャンスは通年!
ラパスのようにアシカの子供が甘噛みしてくることはないですが、ダイバーの周りをグルグル泳いだりカメラを覗き込んだり、目をクリクリさせながら近づいてきます。かわいい〜♡
アシカのコロニーの真下に潜るスタイルだから、よっぽどタイミングが悪くない限りアシカには出会えるそうです。しかもチャンスは通年!
さて、ここからはカルロスさんとも親交があり、素晴らしい水中撮影をしているデイヴィッドさんのインスタを引用させていただきながら、大物天国「ロスカボス」をご紹介します!
↑ときに何千匹が群れるエイの大群。もっとも確率が高いのは5月末〜7月で、小さい群れや単体ならば11月まで見られます。私もラパスでエイの群れを水中で見たことがありますが圧巻でした。
↑ここでしか見られない空飛ぶエイ!飛んでいるのは全てオスで、力強さをメスにアピールしているのだそう
↑冬から春にかけてはクジラの季節。繁殖&子育てのためにアラスカ沖ベーリング海から10,000km南下し、カリフォルニア半島までやって来ます。
大物を引き寄せるヒミツは
水深1000mの湾
ガイドのオスカルさんにロスカボスの海の魅力を伺うと次のように答えてくれました。
「湾だけれど非常に深いので何が出現してもおかしくない」
じつは目の前の湾、水深5mから1000mまで落ち込むドロップオフになっていて、そこにバショウカジキやジンベエザメ、マンボウ、ダイオウイカなど、とんでもない大物がシーンズン問わず入ってくるのだそう。
アメリカ本土とカリフォルニア半島に挟まれたコルテス海はプランクトンがとても豊富で、海洋生物の65%の種類が住んでいると言われています。フランスの海洋学者のジャック・イヴ・クストーからは「世界の水族館」と称されました。ロスカボスはその入り口(出口)に位置するのですから「とんでもない大物」の訪問も想像できます。
私が訪れた3月はダイビングのベストシーズンではなかったようで「ぜひまた来てね」とオスカルさん。海のシーズナリティを教えていただきましたのでシェアします↓
【ダイビングのシーズナリティ】 | |
5月末〜7月 | モブラ(エイ)の大群が狙える |
9〜11月 | 湾内に入ってきたアジ玉をアシカが追うシーンが狙える |
12〜4月 | クジラがやってくる(ホエールウォッチング) |
7〜12月 | 透明度・水温ともに高くなるダイビングのベストシーズン |
ダイビングは通年可能ですが、ベストシーズンは7〜12月。3〜5月の水温は一番低い
平均水温:1〜3月が22〜24℃、4〜6月が17〜25℃、7〜9月が26〜28℃、10〜12月が23〜25℃
釣り人のおこぼれを狙うペリカン。船はこのマリーナから出航します
気軽にホエールウォッチング
カボ サン ルーカスには、気軽に洋上散策が楽しめるエクスカーションがたくさんあります。前述の「エル・アルコ」や、アシカのコロニーなどを巡ってくれてとっても楽しい&気持ちいい!屋根は付いていないので日焼け止めや帽子は必携です。
↑12月中旬〜4月中旬はホエールウォッチング船が運行。写真のザトウクジラ、コククジラ、シロナガスクジラなど見られる鯨類は9種! ザトウだけでも2500頭以上やって来るそう。スゴイ
↑赤ちゃんクジラが何度もブリーチしていました。練習? このあと、母クジラとWブリーチを披露してくれて感動
上下の写真を比べてみてください。LAND’S ENDの表と裏に位置するビーチです。
↑太平洋に面するビーチは波が荒く「ディボース(離婚)ビーチ」と呼ばれています。
↑コルテス海に面するビーチは穏やかで「ラバーズ(恋人たちの)ビーチ」と呼ばれています。
愛も海も、表裏一体 といったところでしょうか・・・ネーミングもラテン系で情熱的!
(どちらのビーチもタクシーボートでアクセスします)
夕方、マリーナがざわついていたので見に行ってみると・・・ペリカンやアシカがいっぱい集まって餌待ちをしていました。ロスカボスは野生動物と人との距離がとても近いです。
誰と訪れても楽しめる場所
こんなワイルドな体験ができる一方で、アートギャラリー巡りやグルメ、ショッピングなど陸上観光も充実しているのもロスカボスならではの魅力。ダイバー同士でなくとも、誰を誘っても楽しめる旅先です。ちなみに、2023年1〜8月にロスカボスを訪れた日本人旅行者数は前年同期比なんと511%だそう!
2023年にはロスカボス観光局が日本にも開設され、日本語での情報も充実してきました。
素晴らしい体験の連続、思い出深い旅になること間違いなしです!
食事はどれも美味しいし、見た目がおしゃれなんです。写真はセビーチェ。新鮮な海鮮がいただけるのも、海辺の街ならではの魅力
時差ボケで早朝に起きてしまい、窓を開けたらこの朝焼け! 24時間夢心地のシーンが連続します